18.12.04

ノスタルジック・パラオ 古き良き時代の面影

カヤックガイドの南洋通信Vol.07:ノスタルジックなパラオ

今回のカヤックガイドの南洋通信、どこか懐かしさを感じるパラオの魅力をお伝えしてまいります!




初めて来た場所なのにどこか懐かしく感じた経験はないでしょうか?
ノスタルジアという言葉は異郷から故郷を懐かしむこと、過ぎ去った時代を懐かしむ事等をさします。日本語の「郷愁」、「望郷」、「懐古」、「追憶」等をすべて含んだ単語と言えそうです。そんな雰囲気をもった景色やシチエーションをノスタルジックと表現します。

パラオでは、ノスタルジアを感じるシーンが多く、その背景には日本人にとっては必然とも思える過去があります。
今回はそんなノスタルジアを語る、文化、歴史に少々スピリチュアルなニュアンスが混じった内容です。

パラオのどこにノスタルジアを感じるか?
僕の答えはパラオのほぼすべてだと思っています。近代化してきたとはいえ、その道のりは、まだ他の先進国と呼ばれる国よりは浅く、人と人との距離が近く、自然と共存しながら生きているのを感じます。

例えば、食生活。温暖な気候、太平洋に囲まれ、海洋資源には恵まれているパラオ。ローカルの食卓に並ぶ食材は家の周りで採れたフルーツや家族の捕った魚介類が並ばない日は少ないといえます。

僕は現在、ローカルが住んでいた一軒家を借りて生活しているのですが、庭にはココナッツ、マンゴー、カラマンシ―等があり、大家さんの広大な敷地で採れるササップ(南国のフルーツ)が常に冷凍庫にストックがあります。

近代、世界中の人々を2つに分けると農耕民族と狩猟民族に別けることができると聞いた事があります。
大まかに分類すると日本を含めるアジア諸国や中東、欧米は農耕民族。アラスカ、アフリカや一部アマゾンの部族、太平洋諸国の島々では狩猟民族という事になります。

もちろん、パラオを含め狩猟のみで成り立っている生活はほぼ消滅しています。ただ農耕民族も辿っていけば狩猟民族になる訳で、自然の恵みを得ながら生活するパラオの人々の暮らしにノスタルジアを感じるのはDNA的に誰しもが感じる事なのかもしれません。


お次は日本人としてのノスタルジア。
ご存知の方も多いとおもいますが、パラオは日本統治時代があり、当時パラオは日本として存在していた時代があります。

以前、「パラオの使用言語」の記事でも触れましたが、言語、生活習慣、食文化と多くのカルチャーが日本文化の影響を受けており、特に言語は800語以上日本語と共通点があります。

言語は時代とともに変わっていくものであり、パラオの人々が使う日本語は現代ではあまり使わない単語も多く、例を挙げるとベンジョ(トイレ)、エモンカケ(ハンガー)、フロシキ(風呂敷)、バントウサン(番頭さん)等々。世代によっては今も使うし、理解できますが、今の10代の若者には?な単語であろうと考えます。

僕自身も意味はわかっても、日常生活では使わず、本や歴史の授業などでしか耳にしない単語もあり、どこか昔の時代を感じるノスタルジアに繋がっているのだと思います。

また、家族構成や住宅事情も昔の日本を感じる要因といえそうです。
僕の父は兄弟が多く、母も今に比べると多く、小学生の頃に両親の田舎に帰ると家の中に人がたくさんいて、年に一度だけ行く僕にとっては顔と名前が一致しない親戚が多数いたのを覚えています。

パラオの住宅事情はここ数年で核家族化が進みつつありますが、大半の方は一族の持つ敷地内に複数の家があり、小さな集落を形成しています。多くの家族が同じ敷地内で暮らす様子は昔の日本の田舎の暮らしを容易に連想できます。

これは田舎の無い、都会の方にはわかりずらい感覚かもしれませんが、日本昔話のような時代があった事は事実であり、大半の方にノスタルジアを感じる要因になると思います。


集落内や公園で遊ぶ子供達は大人の同伴者がいなくても、年長者が小さな子供の面倒を良く見ています。

こういった子供時代の遊びはその経験があると、周りを広く見る意識を持つ事が出来、パラオの人たちは安全管理という事に対しては先進国の人々より高い意識を持っていると感じます。

車やボートなど近代的な乗り物が絡むとまた、話は少々変わりますが..。簡単に言うと自分の事は自分で出来、視野を広く持つ意識という感じです。

はい、ちょっと話が脱線してきましたね..

ともかく、こういった子供達だけで遊ぶ光景を日本で見る機会が少なくなった気がします。悪いことをすると容赦なく怒鳴る、頑固親父の姿も..。

パラオの大人達は大きな声で話すし、子供にも怒ります。そんな光景を見ると、僕はどこか懐かしい昭和の頑固親父を思い出します。


う~ん..思ったより長いですね..(笑)
他にもノスタルジアを感じる要因は多々あるのですが、長くなりそうなので、今回はこのあたりで..。

まとめるとパラオは昔の文化の名残があり、どこか昭和を感じさせる要因が多いという個人的な解釈です。かといって僕は懐古主義なわけではなく、古いものが良い時代とは思ってはいません。

ただ、ノスタルジアという言葉を感じるのに十分な要素が多々、パラオにはありますよ!とお伝えしたかった次第です。

平成最後の年、これから昭和という年号、時代は過去に埋もれていくと思います。どこか昭和の日本を感じさせるパラオ、歴史が好きな方にもおすすめです。古き良き時代というニュアンスがお好きな方はぜひ、パラオに訪れて頂けると嬉しいです。

さて、次回はノスタルジックにちなんで最近流行りのフォトジェニック(もう古い?)な視点でパラオをご紹介致します。

古き良き時代を感じるパラオはもちろん素晴らしい自然が残っています。写真多めで書いてみるので、お楽しみに!

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