23.03.19

【3/18.2023】ベストコンディションなアイライの海でパドリング!

Half Dayアイライ洞窟探検ツアー

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仲良しな姉妹っぽいお二人とアイライを漕いできました!




今日は久しぶりのアイライコース、潮位に合わせた時間を選択したので、10時AMお迎えの、のんびりスタート。ダイビングショップ「アクアマジック」さんのニュースタッフ、夢子さん&一人旅でふらっとパラオに来たという今日のゲスト。

ダイビングを通じてすっかり仲良しになったそうで、一緒にカヤックツアーに参加して頂きました。初対面の際、冗談で姉妹です!と言っていたので、僕の中では二人は姉妹という認識ですw

カヤックは初めてとの事でしたが、お二人ともセンスが良く、初心者離れした漕ぎっぷり、息も合っていたのでスイスイ進む事が出来ていました。





少し流れのある水路も難なく、クリアし、ハンガーケイヴへ到着。日本統治時代、太平洋戦争の際に米軍から、水上偵察機を隠す目的で使われていた洞窟です。

機体名は零式三座水上偵察機。洞窟の外にはエンジン部分を見る事が出来、良く見るとプロペラには銃痕が残っています。少し、離れた場所には海の中に沈んだ機体も見る事が出来ます。パラオは観光地として、美しい自然を楽しめる場所ではありますが、忘れてはいけない歴史もあります。

どうしても戦跡関係を巡ると不謹慎と思ってしまう、という意見もありますが、目を背けて楽しむよりも、楽しみながらでも知る方が僕は良いと個人的には思っています。

はい、何だか湿っぽい感じになってしまいましたが、僕のスタンスは先人達に感謝しつつ、「皆様のおかげで今の日本人は平和に楽しませて頂いてます!もし、まだパラオにいらっしゃるのであれば、どうぞ、のりうつってもらってOKです。

一緒にパラオの自然も楽しんで、日本には飛行機で一緒に帰りましょう!日本着いたら、ご自宅の方まではご自身でお願いします!そこは、ほんとにお願いします!」って感じです。そう考えた方が皆ハッピーだと思ってます。




さて、ツアーの方はさらに漕ぎつつ、次のスポットを目指します。パラオはバリアリーフと呼ばれる珊瑚礁に囲まれているので、インリーフは比較的いつも穏やかです。

そして、その中でも海況が良い時のみ、見れる現象が3枚目の写真。まるで島が浮いているように見えるんです。波が無く、島の周りはだいたい砂地か石灰岩の為、海の色は淡いブルー、その色合いが空の色に近いと、こうなるのかなと考えていたのですが、それは間違いで、その正体は実は蜃気楼です。

蜃気楼について説明すると長くなるので、省きますが、一言で言えば光の屈折による現象です。パラオで良く見かける浮島現象は下位蜃気楼といい、背景の空などが反転して見えるので、宙に浮いて見えるとの事。

実は日本でもよく見かける現象で、移動性高気圧が抜けた晴れの日、等圧線の間隔が開き、風が弱いと良く起きるそうです。パラオはこの条件にあてはまる日が多いので、頻繁に見れるという訳です。要は浮島現象が見える時というのは、ベストコンディションなパラオという事です。




次に訪れたのはホワイトウォール。遠くから見ると白い絶壁ですが、近くに行くと、ダイナミックな巨大な鍾乳石が崖にぶら下がっています。水面の色合いも綺麗なのですが、ここは海鳥達の棲み処でもあるので、少々肥料のような香り。なので、スーッと通過。




天気が良すぎて、暑かったので、クールダウンを兼ねてスノーケルタイム。この辺りは、10年以上前に台風が通過した際に多くの珊瑚が死滅してしまったので、正直、珊瑚の派手さも無く、魚の数も小さな魚達の棲み処になっている程度です。

海に入ってみると、生き残った珊瑚達のちょうど、産卵の時期が来ていたようで、珊瑚の周りにもやーっとした色合いが見えました。あまり詳しくはないのですが、このもやっとしたのがバンドルという、珊瑚の卵と精子で、油分が含まれているので、表層に浮いていき、波がはじけた際などに受精。

そして受精卵は浮遊しながら拡散し、その後着底して、分裂などを繰り返して成長するとの事。比較的、夜に産卵する珊瑚が多いイメージですが、珊瑚の種類によって日中でも産卵すると聞いた事があります。思いもかけず、珊瑚の立ち合い出産スノーケルとなりました。




太陽が傾きだしたので、もう一つの洞窟、通称「青の洞窟」へ。青の洞窟といえば、イタリアの本家が有名ですが、それにあやかっって、今は日本国内外にも多くの青の洞窟と呼ばれるスポットがあります。

この小さな洞窟もそのパターンで、青の洞窟と呼ばれていますが、太陽の光が入りやすい、午後の方が綺麗な色合いが見れます。太陽の位置は時期によって変わるので、日光が差し込みやすいタイミングで訪れると、ベストな青の洞窟になります。

洞窟入口付近は海の中も綺麗で、日光が強ければ、水中でレーザービームのような光が海底を照らします。今日は少し弱めだったのですが、それでも独特の雰囲気を楽しみました。スノーケルというか、海に入ってクールダウン、良い具合に光が入っていたらスノーケルしてみるのもアリという具合です。




最後にリクエストベースで訪れている、ストーンマネーアイランドへ。島に上陸し、プチジャングルトレッキング。少し、斜面は急ですが、歴史上、世界最大の石貨といわれている石のお金を見に行きました。

このストーンマネーはパラオ人が作ったものでは無く、パラオとグアムとの間に位置するミクロネシア連邦のヤップ島から訪れたヤップ人が作ったものです。

約450km離れたヤップ島からカヌーや筏で訪れ、当時のパラオ人と交渉の上、ジャングルを切り開き、上陸。洞窟等で生成されやすい、結晶質石灰岩を削り出して作ったといわれています。

ちなみに結晶質石灰岩はなじみのある言葉で言えば、大理石の事です。大理石と言えば、現代でも高級な石材の一つ。当時のヤップ人も大理石に高い価値を見出していたと考えるとなかなか感慨深いロマンあふれる石貨です。

ご興味のある方は同ツアーにご参加の際、リクエストして頂ければご案内しています。




ストーンマネーアイランドから再出艇し、のんびりと漕ぎ、港へ帰着。帰り道は比較的、近道をするので、往路ほどは漕ぎません。それでも、半日のツアーの割にトータル約2.5km。お二人とも頑張って、漕ぎ切りました!

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Rさん、ご参加ありがとうございました!また、パラオにお越しの際は別のコースもあるので、お声掛けください!

夢子さんも気分転換したい時でもお声掛けくださいね!

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今回、参加してくれた夢子さんの所属するダイビングショップは「アクアマジック」さんです。丁寧なサービスに定評があり、多くのリピーターさんが集う老舗ダイビングショップです。

パラオのダイビングショップをご検討の際は、アクアマジックさんの→WEBサイトInstagramもぜひ、ご覧になって見てください!

ツアー写真はコチラ!


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ツアーにご参加頂いたお客様はこちらの写真をご自身のSNS等でお好きにお使い頂けます。

#ワンダフルワールド・パラオでタグ付け頂けると嬉しいです!

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